技術と経験をたずさえ再び故郷へ
調理部髙橋・復職・Uターン
真里で料理の道に入り、本場・京都などでの修業を経て帰郷後に復職。新設した別邸の料理長として、地場の素材を通してふるさとの魅力を伝える。
高校卒業の後、真里で働いていました。客室清掃のつもりが、なぜか料理をすることになったのが調理師のはじまり。3年程すると面白くなり、京都で経験を積み、島に戻ったところを社長に声掛けいただいて再び入社し、別邸のオープンに関わるという縁に恵まれました。
地の素材を使うので、「つくっている人の顔を知っている」という安心感と鮮度があります。距離感も近くて、実際に畑を訪問したり、直接話を聞いたりできます。
こうした近い距離感のもとで、「知らなかったことを知る」ということが、この環境ならではの経験で、「より美味しいものを作りたい」と思えます。
「日本を味わっていただく」というスケールから、もっと「島という地域を味わっていただく」という感覚になりました。特にオリーブオイルは、これまでは扱うことがなかった素材で奥深く、和食との組み合わせに可能性の深さを感じます。模索しながらも、お客様の反応も良くて、面白いです。
新しい宿の料理長というプレッシャーは大きいけれど、面白さとやりごたえがあります。お客様に喜んでいただける「小豆島らしい料理」「真里らしさ」とは何か……悩み続ける日々です。カウンター越しのお客様からは励みを、社長からは自分の想像を超えたヒントと刺激をもらっています。
料理のスタートが真里であった髙橋くんは、京都での修行を経て、3年前に真里に帰ってきてくれ、昨年オープンの新設宿の料理長として活躍中です。お客様を目の前にしながらのオープンキッチンでの調理に、緊張感を持ちながら日々成長しています。悩むごとにその進化を感じ、益々の活躍を願うばかりです。