農園さんのお知らせ一覧

【農園訪問記】高尾農園さん [オリーブ・アスパラガス]

高尾農園さんとは、真里が和食の会席にオリーブオイルを取り入れた当初からの、長いお付き合いです。



自称「農夫」の園主・高尾さんが一人で管理する畑は、農業研修として多くの学生さんや栽培希望者を迎え入れる「学びの場」。



楽しいことが大好きで、農作業後に皆で食べるお米や麦茶まで時給する、にぎやかな農園です。



採油場は、京都造形芸術大学の学生さんたちがオリーブを描いた、ポップな外観が目印。



中には、TVモニターや選果テーブルのあるルームと、外から見学できるガラス張りの採油室。



小豆島では、小さな個人農園さんでも、各自でこういった小型の採油機を導入されています。



それにより、それぞれが理想とする収穫のタイミングや搾り方を追究することで、農園ごとの個性豊かな味わいと素晴らしい鮮度を持つ「小豆島産オイル」の品質が実現しています。



高尾さんの収穫・採油は他の農園さんに比べやや早く、毎年一番に搾りたての色美しいヌーボーを届けてくださいます。

  ◇ ◇ ◇

そして、オリーブの収穫・採油が落ち着くと今度は、アスパラガスの収穫期です!

香川の品種である「さぬきのめざめ」は、その名の通り「めざめ」が早く、1月頃から収穫できます。



市場に流通すれば、消費者の手元に届くまで4日はかかるというアスパラガス。



冬から春にかけて、真里で味わっていただいている「生のアスパラガス」は、高尾さんから「水も滴る鮮度」で分けていただいています!



■エキストラバージンオリーブオイル[ミッション種](2019年産)



鮮やかなグリーン色が美しく、若草のような香りと共に、爽やかな苦みと辛みが現れます。ボディのしっかりとした風味は、パンチのある素材にも負けず、全体をすっきりと引き締めてくれます。



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グリーンな香りとすっきりした苦み辛みを活かして、脂ののったお肉や、こってりした味付けのお料理のアクセントに。

お料理を器に盛り付けて、食べる直前の仕上げにひと掛け。ぜひスパイスのような使い方でお試しください。

ピリッとした辛みを薬味がわりに、冷奴や納豆にも。お豆腐のような色の淡い素材に合わせると、オイルの美しい色合いも楽しめて◎



【農園訪問記】八木農園さん [オリーブ]

八木農園さんをご紹介します。



オリーブオイルのつくり手さんとしては、比較的お若い農園さんで、はじめて分けていただいた2019年産は、オリーブオイルを採油販売して2年目に当たる年でした。



柔らかで親しみやすい園主・八木さんは、いつもにこやかにお話してくださいます。選ぶ言葉の一つ一つに、謙虚なお人柄が滲み出ます。



その品質に関して、心に残ったのは「欠陥は人の手で防ぐことができる」という言葉。

オリーブオイルは、収穫・採油・管理の仕方ひとつで、悪い香りが移ったり、酸化してしまう「欠陥」が生じてしまうこともある、とてもデリケートなもの。



だからこそ、10年を経ていよいよのオリーブ採油に対する、真摯な姿勢と覚悟を感じました。 その証に、初年度からこの受賞。



美しく整えられた農園からも、丁寧で細やかな仕事ぶりが伝わります。



こだわりの特注ボトルは、黒いマットな質感に仕上げてあり、重厚感があって素敵です。このような中の見えない暗色瓶は、光を遮ることでオイルの品質を守ってくれています。



■エキストラバージンオリーブオイル[ルッカ種](2019年産)



ルッカ種らしいまろやかさな口当たりに、キウイや、青い桃、未熟なバナナのような、若い果実を思わせるフルーティーな香りが華やかさを添え、後からやってくる胡椒のような辛みが全体を引き締めます。

収穫期の多雨のせいか、やわらかな印象であった「完熟ルッカ」に、本当は銘柄を分ける予定だった「早摘みルッカ」をブレンドして、「熟れた丸みとコク」がありながらも「青っぽい爽やかさ」を併せ持つ、味わい深い1本に仕上がりました。

「使いやすい」のに「物足りる」、ミディアムで万能な使い心地です。



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素材やお料理を選ばず、まずはいろいろにお好みで掛けてみてください。さっぱりしたトマト系のお料理、カプレーゼやミネストローネ、パスタなどにも相性◎ バゲットや塩気のあるパンにも合います。

意外なところで、ちょっと試していただきたいのは和のお惣菜。ひじき・切干大根・白和え…など、食べるときにひと掛け。ほんのり甘みある味付けに爽やかさが加わり、新鮮な印象に。胡瓜や白菜の浅漬けのお漬物にかけても、サラダ感覚で美味しいです。



【農園訪問記】イズライフさん [オリーブ]

イズライフさんの堤さんに会いに。お訪ねした農園は、すがすがしい山の上にありました。



太陽をたくさん浴びて、のびのびと枝を伸ばすオリーブ。ふかふかとした草に野うさぎが跳ね、上空には鳥が羽を広げます。



園主の堤さんは、ご出身の大阪から、ご親戚のある小豆島へ移住された後、2006年からオリーブ栽培を始めました。



オイルを搾ったあとのオリーブ粕を、讃岐牛の餌として育てる「オリーブ牛」。その牛糞堆肥をまたオリーブ畑に還元する「循環農法」を取り入れた農園です。



小豆島の主要品種をブレンドした「エキストラバージンオイル」と、農薬を使わずに育てたレモンを皮ごと用いた「グリーンレモンオリーブオイル」、ユーモラスな堤さんのお人柄が、農園の看板です。





■グリーンレモンオリーブオイル(2019年産)



オリーブの収穫時期に出会いの、まだ青いレモンの果実を一緒に採油機に投入し、搾りながら香りを移したもの。その華やかさを引き立てるため、オリーブは味わいがマイルドになる熟果を収穫されています。

辛み・苦みはなく、味わい自体はマイルドでクセがありません。フレーバーだけで、レモンの酸味は移っていませんから、とにかくその若々しい香りを存分に楽しんでください。



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パンやサラダはもちろん、ぜひスイーツにも合わせてみてください。いつものバニラアイスが、特別なドルチェに!あんことも相性がいいので、大福などの和菓子にも◎

レモンと聞いて、洋食メニューに限ることはありません。うどん・お素麺などの麺類や、薬味に柚子を添えるイメージをヒントに和食にもどうぞ。白身魚のお刺身に掛けて、カルパッチョ風にしても素敵です。

【農園訪問記】ひまわりの家さん [オリーブ]

小豆島の福祉施設「ひまわりの家」で、障がい者の方々が育てるオリーブ農園。



農作業を通して共に働く喜びと生きがいを持ち、社会参加できるようにと、島の特産であるオリーブを使った独自の活動をされています。



皆さん、農園の草刈りや果実の収穫・選別、オイルの充填など、集中力と根気のいる作業も厭わず、決められたとおりに黙々とこなします。



真里のスタッフも、秋になると収穫体験をさせていただくのですが、少しの虫食い果実も許さない姿勢に驚きます。



その、真面目で実直な姿勢が、毎年高品質なオイルを生み出しているのです。



苗の育成から採油・瓶詰め・包装まで、機械作業は職員の方が担当されながら、全ての工程を施設内で行っています。



いつお訪ねしても、アットホームで明るい「ひまわりの家」の皆さんです。





■エキストラバージンオリーブオイル[ルッカ種](2019年産)



丁寧で実直な姿勢で作られた黄金色のオイルは、「これぞオリーブオイル!」という、誰もが親しみやすい香りと、熟れたルッカ種特有の、まったりとしたコクを感じます。

やわらかな味わいが素材のジャマをせず、それでいて美味しさをそっと底上げしてくれるような、何に合わせても使いやすく満足感のあるオイルです。



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どんな素材にもよくなじみますが、オイルの風味をより楽しむには、やわらかく淡白な味わいの素材に組み合わせるのがおすすめ。茹でる・蒸すなど、シンプルに調理した野菜や白身魚など、素材を楽しむ1品に。

お味噌汁など、温かな汁ものに浮かべても、ふんわりした香りを楽しめます。マイルドな味わいで喉への刺激が少ないので、健康のために直接飲む方や、ジュース・青汁に浮かべて…といった使い方にも、適しています。